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身長は個人差が大きいものです。過度な心配は必要ありませんが、あまり平均値よりも下回るようなら、成長ホルモン分泌不全などによる「低身長」を疑う必要があります。
医学的に「低身長」とは、標準偏差(Standerd Deviation=SD)が-2SD以下の子のことを言います。100人中2〜3人がこれに当たり、治療は投薬が中心で、もちろん健康保険も適用されます。日常生活でもスポーツでも、低身長はお子さんの不利に。ご相談のようなケースは、極力早い時期に専門医の受診をお薦めします。
同級生と比べて極端に小さいと感じられる場合やどんどん差が開いてきている場合は相談されると良いでしょう。小学校低学年のうちには受診してほしいですね。
なぜなら男子は10歳前後、女子は8歳前後までに治療を開始しないとなかなか平均身長まで届かないからです。
検査の結果、成長ホルモンが足りないと診断されれば毎日家庭で成長ホルモンの注射をしてもらいます。
痛みもなく副作用も少なく安心できる治療です。
検査にはすべて健康保険が使えます。
治療に関してはある程度以上(-2.0SD)身長が低いこどもには健康保険が、さらに低い(-2.5SD)こどもには都道府県の助成金も使えます。また当院では新しく発売されたバイオシミラードラッグを使っているので以前に比べれば格段に安く治療を受けることができます。